PTAや保護者の会って、ぶっちゃけなくてもいいんじゃないですか!?
表題の「PTAや保護者の会って、ぶっちゃけなくてもいいんじゃないですか!?」という、誰もが思うこの疑問について、今日は考えてみたいと思います。
今の本部スタッフは、前PTAの解体を進められた前の教頭先生に「参加自由な新しいPTAを作りたいので協力してほしい」と頼まれました。
そう言われた時に、すぐに教頭先生に伝えたのは
「いや、PTAなんて、なければないでいいんじゃないですか? なかった方が保護者はみんな楽ですよね。やらなきゃいけない仕事もないですし。PTAが新しくなったところで、呼びかけても入る保護者はいないと思います。」
と私達が言ったところ、
「いや、保護者っていうのはそんなもんじゃない」
と前教頭先生からキッパリ言われました。
私たちより、ずっと長く子供と保護者を見てこられた先生の言う事なので、「うーん、そういうものなのかなぁ?」といぶかしく思いながらも、同時になんだかその言葉には勇気づけられた気もしました。
そして、子供や学校のことを前むきに考えようとする、まだ見ぬ保護者の仲間の存在を信じて、保護者の会を立ち上げました。
実際に1年間続けてきて、はちP会員の皆さんとは、活動やイベントを一緒にする事を通じて、そんな保護者仲間に会えたという気がしています。
全国に目をむけると、前教頭先生の言葉を示す様に、実際にPTAが崩壊してしまった学校でも、数年後にはまた新しく保護者が有志で立ち上がり、新しい形の親の会を作るケースもある様です。
もし、PTAや親の会がなくなったら困ることは何でしょうか?
・学校に意見があったとしても、個人でぶつけると個人のクレームの様な形になってしまったり、そもそも伝える場所がないこと。
・また、どう考えてもおかしいのではないか?という事や、学校の改善に対して、保護者同士がつながり、協力が出来なくなってしまうこと。
・保護者と学校の橋わたしをする存在がいなくなること
他の地域であった具体例を挙げてみます。
1.学校のプールの水が出しっぱなしで教員の責任となり支払いを請求された件について、「賛否あっても先生を助けたい」という保護者が先生の応援寄付をはじめました。
2.ある中学校の話になりますが、「昔から続くブラック校則を時代にあったものに変えてあげたい」と保護者が子供たちのために立ち上がったPTAの話もあります。
3.埼玉では、子供に留守番をさせることを禁じた条例案が出た際、PTA協議会や、母親のグループが反対署名を集め、廃案に追い込むのに一役かいました。
何もない平和な日々が当たり前の学校生活ですが、何か起こった時のために保護者同士がつながって受け皿をつくっておく、という事には意義がありそうだと考えています。
保護者と学校はパートナー
またもう一つの観点として、学校と保護者は同じ目的である「こどもの成長」に向かって、二人三脚で協力していく役割であり、パートナーだと考えます。
そういう意味でもPTAや保護者の会が学校をサポートしたり、応援するために運営していくことには意義があると考えます。
子供を家庭という場所で「1番間近に見ている立場」としての意見を伝えられるのも、私たち保護者しかできない事です。
せっかくやるなら楽しくやろう!
という事で、はちPでは色んな企画も交えて保護者の会を運営しています。
1番最近では、歌声集会の感想を保護者からあつめて学校に届けました。アンケートにあったどうしても仕事で観に来れない保護者の声を反映し、学校側は動画編集をして配信してくれました。保護者にとっては大変ありがたい動きでした。
結論としては、PTAや保護者の会は
ぶっちゃけなくても困りません
でもあった方が学校は豊かです!
こんな風に私たちは考えて活動を続けています。